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ヴァラナシ 「ガンジス川」 インドの母なる大河“ガンガー”
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ヒンドゥー教の最大の聖地、ヴァラナシを悠々と流れる「ガンガー」。
「ガンジス川(Ganges)」は英語名で、ヒンディー語やサンスクリットでは「ガンガー(Ganga)」と呼び、ガンガーそのものが神格化された女神「Gangamataji(母なるガンガー)」として崇められています。

現在でも、「聖なる川」としてヒンドゥー教徒の信仰の対象で、この川の水で沐浴すればすべての罪は浄められ、死後の遺灰をこの川に流せば輪廻から解脱を得るといいます。

インドの母なる大河であるガンガー、そして、その岸辺に連なるガート(沐浴場)こそが巡礼の目指す場所であり、ヴァラナシ一の光景ではないかと感じました。




ヴァラナシ滞在2日目、ガンガーの沐浴を見に行くため、早朝5時にホテルのロビーへ向かうと、続々とツアーで来ていた日本人観光客もロビーにやってきたので、ご挨拶をしながら、少しばかり情報交換しました。

そうして、先にツアー客を乗せたバスが出発すると、手配した車の運転手さんが迎えに来てくれました。

彼の名前は、U.K.。(フルハウスの「D.J.」みたいでカッコえぇ~と思う。)
これから丸2日間、日中はU.K.に車を運転してもらいながら、一緒に時間を過ごすことになるわけですが、なんというか、この人なら必ず守ってくれるだろうという直感があり、どこか精神の安心を与えてくれるような不思議な人だったのです。

車に乗ると、まだ薄暗いヴァラナシの街を進み、ガンガーへ向かいます。
窓から眺めていると、歩いている人、リキシャの人、街の人々が引き込まれるように進んでいました。

岸辺の中心に位置するダシャーシュワメード・ガートの入口に着くと、U.K.がチャイを勧めてくれました。
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少し肌寒く、夜明けのガンガーを前にしていただくチャイは、なんとも心が解けていくような感覚に陥るのでした。
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ただ、このチャイ、U.K.が勧めてくれたのであって、私は一銭もお支払いしていなく。。
大丈夫だと言われたのですが、後から払ってくれたのか、そういうものなのか、今でもよく分かりません…。

チャイを飲んでいると、Azadという察するに16、7歳ぐらいの青年がやってきて、ここからガンガー周辺はすべて彼が案内してくれるとのことで、いよいよ聖なるガンガーを目にします!
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Azadに連れられてダシャーシュワメード・ガートのボート乗り場へ行くと、私が乗るボートはすでに決まっていて、他にも明らかに観光客である日本人のご夫婦やヨーロッパ方面から訪れている数名が乗り込んでいました。
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ボートが出発してすぐに気になったのが、ガンガーに流れている火が灯ったお花。
Azadに私もできるかと聞いてみると、お花売りの少女を呼んでくれたので、ひとつ購入しました。
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まだ若いながら、とてもジェントルマンなAzadは、お花に火を点けてくれて、記念写真を撮ってくれました。
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これは日本でいう“灯篭流し”みたいなものだそうで、私も祈りを込めて、そっと、ガンガーに流したのでした。
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そんなジェントルマンでありながら、英語がとても上手なAzad。
私を気遣ってくれながら、ガンガーから眺める様々なガートについて、ゆっくりと説明してくれました。
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中でも「ケーダール・ガート」は、南インドと結びつきの強い寺院があり、カラフルな衣装をまとった南インドの巡礼者たちの沐浴を見られることもあるそうです。
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そして、有名な(後から知った)日本人の女性、久美子さんが経営している安宿も、Azadが教えてくれました。
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インドの母なる大河、ガンガーの岸辺で祈りを捧げている人もいれば、
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普通に身体を洗っている人のそばで、生活用水を汲んでいる人もいれば、
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ひたすら洗濯している人もいます。
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訪れる前にも話は聞いていましたが、実際にその光景を目にすると、聖なる川って自由だなぁと思ったり。。

ただ、日本では“聖なる〇〇”というと、大切にしなさいとか手を触れずに崇めるみたいなイメージが凝り固まっていただけであって、インドの時の流れのようなガンガーを目にしていると、そこに「生」そのものがあること、輪廻転生とはもっと生々しく、信仰とはそういうものなのかなとぼんやりと思いはじめたのでした。。
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だって、ボートにテレビ積んで、観光客相手にCDとか売ってるし、生々しいやん。。
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最後は、ずっと笑顔でボートを漕ぎ続けてくれた職人肌のおじさんにチップを渡して、ボートを降りたのでした。
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しかし、、、今回はAzadもいたし、U.K.も待ってるし、この後は車に乗らなきゃいけないし、そもそも着替えを持ってきてないか…と最後まで悩みながら、実際に沐浴しないで終わってしまいました。。

どうせならバタフライまでやってやりたい。。でも、限られた日程でここでお腹こわしたら、当初の旅の目的だったインドカレーも食べられなくなるし、学生の頃だったらなぁ・・・とか守りに入っている自分を責めつつ。。
次回、ヴァラナシを訪れる機会があれば、入ります。必ず。

とにかく大河であるカンガーは、ヴァラナシではこれから先も様々な場面で目にします。
夜には、毎晩行われているという「Puja(プージャー)」という儀式を見るために、再び、ガンガーのボートにやってきますので、それはまた後日のレポートにて。
by meg0307 | 2010-12-28 03:03 | *インド